✿散歩に行く準備をしよう✿

 

お散歩はワンちゃんにとってご飯の時間と同じくらい楽しみな時間の1つです。

 

体を動かして運動するのはもちろん、外に出ることは気分転換にもなり、心にも良い影響を与えてくれます。

 

毎日同じ道の往復をするだけでなく、飼い主さんとたくさんの人に出会い、さまざまな物を見て、いろいろな場所に出かける事は、ワンちゃんとの絆を深める良い機会になります。

 

楽しくお散歩するには、徐々に外の世界に慣らしてあげることが必要です。

 

また、外で最低限守ってもらいたいこと(マナー)も教えてあげると共に、私たちもマナーを守って、可愛いわが子とのお散歩を楽しみましょう。

 

◎お散歩に出るまでのステップ◎

外に出ることに慣れていないワンちゃんにとって、お散歩に出かけるという事は大冒険です。

 

いきなり【いっておいで】と背中を押すのではなく、ゆっくりと無理なく外の世界に馴染んでいけるようにしてあげましょう。 

 

①外の様子をみせてあげましょう

まずはお家の中から、窓越しにお外がどんな所かを見せてあげましょう。

 

初めに、人が歩いている様子、ワンちゃんが散歩している様子、車や自転車が走っている様子などを見せてあげます。

 

慣れてきたところで窓を開けて外の音を聞かせてあげるのもよいでしょう。

 

②抱いて散歩をしてみましょう

外の様子に見慣れてきたら、今度は実際に外に出てみましょう。

 

いきなり地面でリードを引くのではなく、飼い主さんに抱っこしてもらったままの状態でお散歩を体験してみます。

初めのうちは玄関前程度からスタートして、余裕が出てきたら徐々に距離を伸ばしていきましょう。

 

知らない人に出会った時は、その人の手からおやつをあげてもらうと、家族以外の方にも親しみやすくなるでしょう。

 

③リードと首輪に慣れよう 

①と②に慣れていくと同時に、リードや首輪を身につける事にも慣れておく必要があります。

 

いざ外を歩かせようとしても、ワンちゃんは首についているものが気になって上手く前に進めません。

どのワンちゃんも、初めのうちは首輪をつけられたことでその場から動かなくなってしまったり、はずそうと必死になります。

 

まずは、お家の中でフードを与えながら首輪をつけ、ひどく気にするようなら、つけたまま大好きな遊びをしたり、ごほうびをあげたりして、他に気を逸らしてあげましょう。

 

首輪=楽しいことのはじまりとイメージ付けてあげましょう。

 

首輪に慣れてきたら、室内で実際にリードをつけてお散歩に行く時のように歩いてみましょう。

この時に、フローリングや畳以外の感触のする物(ビニールシートなど)の上を歩かせてみたり、障害物を作って一緒に歩いてみるのも良い練習になります。

 

④外で歩いてみよう

リードと首輪に慣れたら準備OKです。お外に散歩にでかけましょう。

 

外の様子に慣れてきていても、実際に外に出ると上手く歩けないこともよくあります。

その時は無理にリードを引っ張るのではなく、前のステップ(抱いたままの散歩)に戻り、徐々に慣らしていきましょう。

 

◎仔犬の場合のお散歩◎

幼いワンちゃんの場合、ペットショップやお母さん犬の元を離れてから今の飼い主さんのお家にやってくるまで、外に行く機会はほとんど【ゼロ】だと思います。

 

予防接種がすべて終わるまでは、他のワンちゃんとの交流や外にお出かけすることは、あまり好ましくない事と考えられています。

しかし、この時期はワンちゃんにとって【社会化期】と呼ばれる大切な時期でもあります。

 

社会化期に、仔犬を外の世界から孤立させてしまわずに、さまざまな世界を見せてあげることがワンちゃんの性格を形作っていく上で大変重要です。

 

ワクチンが済んでいないからと言って、お家の中だけにとどめておくのではなく、抱いたまま散歩をしたり、予防接種を済ませているワンちゃんと遊ばせたりすることも大切です。

 

幼いうちから、様々なものに触れさせてあげることで、成長してからも物怖じしない友好的な性格の子に育てることができるようになるでしょう。