✿お留守番に慣れよう✿

 

ワンちゃんと人が暮らしていく上で、必ず1人でお留守番をしなくてはいけない時がやってきます。

 

ワンちゃんは本来、群れで暮らす動物です。お留守番に慣れないうちに、長時間1人で家に取り残されると、不安でいっぱいになります。

 

いきなり長時間のお留守番をさせるのではなく、短いお留守番から徐々に慣らしていくこと、ワンちゃんが1人でサークルの中で過ごす時間を作ることから始めていきましょう。

  

◎サークルに入ることに慣れよう◎

ワンちゃんがお留守番をする時に自由にしておくと、人の見ていない間に何かを口にしたり、けがをしたりする恐れがあります。

 

サークルやハウスの中でお留守番させることが1番安全です。

 

サークルはお留守番をする他に、お家にお客さんが来られた時や、夜1人で眠る場所としても活用できます。

ただし、独りぼっちになるときだけサークルの中に入るとなると、一人になること=大好きな家族と離れる=サークルの中・・・とサークルに対してのイメージが悪くなってしまいます。 

 

一人になるときだけでなく、普段から入ることに慣らし、安心してくつろぐことのできる場所にしてあげましょう。

 

①フードを使ってサークルへ誘導…

慣れるまでは好きなフードでサークル内へ誘導していきます。

中に入ってからも、しばらくはサークルの中でフードやおやつを与え、すぐにサークルの外に出さないようにします。

 

この時に優しく【ハウス】と声をかけ、言葉を覚えてもらいましょう。

ハウスに上手く入ることが出来ても、いきなり扉を閉めたりしないようにします。

ハウスに慣れるまでは自由に行き来できるようにしましょう。

 

②ハウスに慣れてきたら…

ハウスの中に慣れてきたら、長時間遊べるおもちゃやおやつを一緒に入れます。

 

ワンちゃんが夢中になってきたところで静かに扉を閉めます。

 

最初は短時間で再び扉を開けてハウスから出してあげましょう。

 

ワンちゃんが吠えたり、サークルをカリカリしだしてから外に出すと、【自分の要求が通ったんだ】と学習してしまうので、その前に出すように注意します。

 

③時間を延ばしていこう…

①・②を繰り返し行い、徐々にサークルの中に居る時間を増やしていきます。

 

この時に、ワンちゃんを無理やり押し込んだり無理に1人ぼっちにすると、サークルに対するイメージが悪くなるので気を付けます。

 

◎サークルの中でのお留守番対策◎

サークルの中にはベッド(キャリー)・トイレ・留守番用おもちゃ・飲み水を揃えましょう。

 

ベッドとトイレはなるべく離して置くことをおススメします。

おもちゃは1人で遊んでも安全なものを(しつけのお話④参照)できるだけ多く入れてあげましょう。

サークルの大きさは、留守の時間が長いほど大きめのものを用意してあげます。

 

短いお留守番(1~2時間)であれば、トイレの我慢ができますので小さめのサークルまたはハウスでも対応できます。 

 

 

◎お留守番してみよう◎

サークルで過ごすことに慣れたら、いよいよお留守番をさせてみましょう。

 

最初はご近所への買い物程度の短い時間から始め、少しずつ時間を長くしていくとよいでしょう。

この時に注意したいのが飼い主さんの対応です。出かける時も帰ってきた時も、特別にワンちゃんに声をかけないようにします。

例えワンちゃんが興奮気味だったとしても、落ち着くまで待ちましょう。

 

落ち着いたところを確認し、サークルから出し、おもちゃで遊んだり食事をさせます。

 

◎ポイント◎

1番理想的なのは、気が付いた時には飼い主さんが出かけていたという状況です。

なるべくワンちゃんに出かけることを悟られないように工夫して出かけるようにしましょう。 出掛ける時に、声をかけないことも大切です。

 

上手に1人でお留守番させるためには、出かける前に体を動かして疲れさせたり、CDやラジオを流しておくのも効果的です。ただし、それがお出かけの合図にならないように、普段から流しておくと良いでしょう。

   

◎まとめ◎

ワンちゃんを初めてお留守番させるときは飼い主さんもドキドキです。

かといってワンちゃんをずっと連れて歩くわけには行きません。

 

少しずつ無理なくトレーニングすることで、落ち着いてお留守番できるようになります。

早いうちからこのトレーニングをすることで、お留守番中の破壊行動や飼い主さんが帰ってきた時のお漏らしなどを軽減させることもできます。

 

ですが一番大切な目的は、一人になることに対する精神的なストレスから、ワンちゃんを解放してあげることです。

日頃からトレーニングしていくようにしましょう。