✿食事のしつけ✿
食事はワンちゃんが来たその日から毎日続く習慣です。
小さい頃から正しい食事の仕方を教えると同時に、飼い主さんもワンちゃんのために食事の知識を身につけておくと良いでしょう。
◎フードを選ぼう◎
ワンちゃん用の食事は現在、多くの種類が販売されています。
数多くの中から、家の子に合ったものを選ぶにはどういった基準で選んでいけばよいのか悩めるところです。
値段が高い方が体にいいの? CMで良く見かけるから安心?
①総合栄養食を選びましょう…
まず、フードのパッケージに【総合栄養食】と書かれているかどうかを確認しましょう。
これは【ワンちゃんにとって一日に必要な栄養素がバランスよく入ってます】という表示です。
世界的に定められた基準をクリアしている証で、このドッグフードと水だけで十分な栄養を摂ることができるということを表しています。
②フードがワンちゃんに合っているか?
実際に与えてみて、ワンちゃんが喜んで食べてくれることはもちろん、便の状態(色・形・回数・量・臭い)や体型もチェックしていきましょう。
便が柔らかい、排便の回数が多い、一回の排便量が多い、臭いがきつい、たくさん食べるのに痩せているなどの症状がないかどうか見てあげて下さい。
フードが体に合っていない可能性だけではなく、他の原因(寄生虫やアレルギーなど)も考えられますので、獣医師に相談してみるのもよいでしょう。
③給与量…
どのフードにも裏面をみると、体重に対しての給与量が記載されています。
その量を目安に、一日の運動量も加味しながらフード量を調整して、与えて下さい。
◎食事の与え方◎
食事の回数は1日2~3回ほどが良いでしょう。生後6ヶ月位までのワンちゃんは3回に分けることをおススメします。
こまめに少量ずつ与えることにより、胃腸への負担を軽減し吸収されやすくなります。
与える時間は、きっちり決める必要はありません。その時間になるとワンちゃんの方から要求してくるようになる場合があるからです。
ただし、生後2~3ヶ月のワンちゃんは、空腹の時間が長すぎると、低血糖を起こすことがありますので、フードをあげる時間帯はある程度守ってあげて下さい。
もし、出した食事をおもちゃにして遊んだり、全く食べる気配がない場合は、15分程で下げてしまいましょう。
今しか食べられないという事を教えてあげましょう。
ただし、生後2~3ヶ月のワンちゃんが全く食べない場合、また普段はすぐに食べるのに食べないだけでなく元気が無いといった場合には、かかりつけの病院に相談して下さい。
◎人の食べ物を与えない◎
1度でも人の食べ物の味を知ると、人の食事中に食べているものを欲しがるようになります。
人の食べ物はワンちゃんにとっては栄養バランスが悪かったり、中には中毒を引き起こすようなものもあります。
どんなに欲しがっても無視を続け、大人しくなったところで、褒めたりワンちゃん用のおやつをあたえるようにしましょう。
ワンちゃんから目を離す時は、人の食べ物を置きっぱなしにしないようにして、ワンちゃんの手の届かない場所に置くように気をつけましょう。
◎おやつ◎
人におやつがあるように、ワンちゃんにもおやつを与えるのは決して悪いことではありません。
ただし、与えすぎると肥満の原因となったり、栄養が偏って調子が悪くなることがあるので、注意が必要です。
1日に与えるおやつの量は、1日に接種しているカロリーの10%程度に抑えましょう。
あらかじめ1日の分量を量り、1つの容器に入れておきます。家族全員がそこから与えるようにすれば、間違って多く与えてしまう心配がありません。
おやつを食べて嬉しそうにしている姿を見るのもワンちゃんと暮らす楽しみの一つです。
カロリー過多に気をつけながら、食生活を楽しませてあげて下さい。
◎執着させない◎
わんちゃんによっては食欲の旺盛な子もいれば、あまり食に興味のない子もおり、それぞれです。
特に独占欲の強い子の場合は、食べ物や食器に対して強い執着をもってしまう場合があります。
そのような場合、食事中に飼い主さんが食器に手をかけたり、近づいただけで唸ったり噛みついたりすることがあります。
そうすると、食べてしまうと困るもの(例えば地面に落ちている石やお家の中のティッシュなど)を口に入れた時に、取り上げることができなくなってしまいます。
食べている最中に、飼い主さんの手から直接食器にフードを少しずつ入れてみたりすることで、【人の手からは美味しいものが出てくる】、【食事の邪魔をするものではない】という事を理解してもらいましょう。
◎まとめ◎
食事はワンちゃんの成長や健康維持のためにとても重要なものです。
ワンちゃんは人に与えられたものしか食べることができないため、自分で自身の栄養管理をすることは不可能です。
私たち人間が、ライフステージ(年齢)に合った食事はもちろんのこと、それぞれのワンちゃんの体に合ったものを選んであげられるといいですね。